神は死んではいなかった
池袋でマーラーの交響曲第5番を聴いた。 人生最大にして最高の感動だった。 この崇高な瞬間に立ち会えたことを、生まれてきたことの喜びに変えてもいい。
インバルが神に見えた。
細部のリアルさが神だ! 特に、第4楽章のフレージングとバランス感覚が神だ! クサイほどの、テンション・コントロールが神だ! 各楽節の描きわけが神だ! 弱音低速部が神だ!快楽計算が神だ! そして、最終コーラルの間の取り方が神だ!盛り上げが神だ!
第1楽章を聴きながら、もう人生は終わったと思った。(半泣き) 第2楽章を聴きながら、自分は何のために生きているのだろうと思った。(号泣) 第3楽章を聴きながら、刹那的快楽はむなしいだけだと思った。 第4楽章を聴きながら、ぼくはこのような美のために生きようと思った。(号泣) 第5楽章のクライマックスを聴きながら・・・何も考えなかった。
4回もブラボーを叫んだ。 曲が終わってから2分間は、金縛りにあったように動けなかった。拍手することすらできなかった。 5分間、あごの震えが止まらなかった。