滲み出るもの
今日、日本フィルのコンサートのチケットを買うために、サントリーホールの当日券売り場に並んでいた。するとおばさんが話し掛けてきた。
「すみません」 「はい」 「あの、この券、一枚余ってるんですけど、よかったらあげます」
ふと見るとS席のチケットだった。
「いいんですか!」 「はい。余ってるんです。招待券を二枚もらったんですけど、私、今日は一人できたんです。だから一枚余ってるんです。」 「そうですか。ありがとうございます!」
そんなこんなで、タダで知らないおばさんからS席のチケットをもらってしまった。
フフフ・・・やはり、この生来の品のよさは、隠しても隠しきれないものなのだな。 この、ギリシャ彫刻のような、高貴にして典雅な横顔! この、星のように輝かしい、美にして崇高なオーラ! この、ダイヤのように澄んだ、純粋で悪を知らぬ心! この、ダンボールに捨てられた子犬のような、哀愁と涙を誘う瞳!