ヘンテコ演出、万歳!
今日はトゥーランドットを見に行った。 演出のヘンテコぐわいが感動的だった。 演出家は徹底的に作品を茶化すが、そのひどさが面白い。 最も立派な音楽に最もやる気のない王様。 トゥーランドット劇場はじまりはじまり。 第二幕の幕切れで、誰だこいつは見たいなダンサーが最も拍手を浴びる。すばらしい。 最後も、リューの死でめでたしめでたしで、おまけのラブシーンはみんな作業服に着替え「なにいちゃついてんだバーカ」といった感じて、恐ろしいほどに二人はマヌケで説得力がなかった。 僕の前と横にカップルがいていちゃついてたので、このシーンは感動的だった。ザマアミロ。
こんなのは楽しい娯楽だよ。こんなのありえないよ。ファンタジーは暇人に与えられた夢。現実に戻りな!早く日常の仕事をしなよ、という痛烈なメッセージを強く受け取った。
そうか、これはオペラなんか見てないで早くバイトに行きなさいという、僕のためだけの隠れた演出なんだ。
おお、すごい!なんで僕がこれからバイトだってことを知ってるのだろう?
と、いうわけで、拍手もせずに劇場を出た。