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オペラ「沈黙」をみたよ

新国立劇場でオペラ「沈黙」を見る。

【指 揮】下野竜也 【演 出】宮田慶子 【作曲】松村禎三/全2幕

日本語なのに、字幕がないと内容がわからないという不思議さ。 はじめは、改めてオペラはなんでセリフを歌うの?と思ったりした。 でも、次第に違和感はなくなった。

みんな泣いていた。隣の人は泣きすぎてなんだかゴソゴソしていた。 とくにティンパニー奏者が泣いているのがわかりやすく見えて、 聞いているこっちとしてはハラハラした。

まるで延々と拷問を見ているようなエグさだった。 これぞ20世紀オペラって感じだった。 もっと評価されるぺきと思うが、これはキリスト教圏だと上演は難しい気がする。

音楽がよい。 陰険だけれども、陰険だからこそ、そのなかの美しいメロディは本当に美しい。

自分はキリスト教徒でも、さらに言えば宗教も信じたことが無いので、 至って冷静に物語を眺める

なんのために生きるのか。 救いようのない現実に対して、人間がどうするべきか。 自分はそのことについて、まあある程度は答えは出ている。 ただ、本当に追い詰められたときはその信念なんてゴミ箱行きな気がする。