EverClassic

ブラームスが笑いながら怒りそうなチョン・ミョンフンとアジア・フィルの交響曲第4番

チョン・ミョンフンとアジア・フィルのブラームス交響曲第4番を聴いた!

【日時】 2013年7月29日(月)19:00開演

【会場】 サントリーホール

【曲目】 ワーグナー: 歌劇「タンホイザー」序曲

ワーグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と「愛の死」

ブラームス: 交響曲第4番 ホ短調 Op.98 チョン・ミョンフン(指揮) アジア・フィルハーモニー管弦楽団

アジア・フィルの演奏会は今回で3回目だ。

いつもいつも、ホームラン級の演奏が聴けるので、今年も期待。

演目は、前半がワーグナーで後半がブラームスという、ドイツプログラム。

つやつやと光り輝くワーグナー

各プレーヤーの出す音がとてもウマく、総じてどこを聴いてもウマイ!

チョン・ミョンフンはメロディーの歌わせ方が上手な指揮者なので、トリスタン、タンホイサーともに、艶やかな魅力を楽しむ。扇情的な山場は、いやがおうでも盛り上がる。

しかしその一方で、ドイツ的な重厚さや渋みはあまり感じられなかった。高機能でピカピカと光り輝く音楽だった。

ブラームスが泣いて喜ぶプラ4

さて、ブラームス。これにはいろいろと思うところはあるが、まずは第一楽章、

ヒドイ!ヽ(`Д´)ノ

各演奏者がバラバラに音を出しあって全然噛み合ってないし、チョン・ミョンフンの気まぐれなテンボ、コントロールに音楽が散り散りになって、ついていっている。

もう帰りたくなってしまったのだが、第二楽章、

すっすばらし---。゚(゚´Д`゚)

これぞ、チョン・ミョンフンにしかできない音楽!といったような、メロディーの歌わせ方だった。

弦楽器!弦楽器だよ。ここは特に強調したい。

心に染み入るように、じわじわと温かいものが心の奥まで行き渡る。

そして、第三楽章,

イケイケのハンガリアン音楽(≧∇≦)/

ブラームスは「こんなのボクの音楽じゃない!」と笑いながら怒るような熱い演奏だった。

アジアフィルの高機能性を存分に味わえるような演奏だっだ。ギラギラの高級車が目の前を通り過ぎていったようだ。

第四楽章は、第一楽章ほどは外れることはなかった。沸騰するような、熱い音楽。燃え上がるようなチョン・ミョンフンの音楽は、どうも自分の抱く理想のブラ4とはマッチしない。

まとめると、第一楽章と第四楽章は、期待はずれだったけれども、第二第三楽章は滅多になく興奮する音楽体験だった。

チョン・ミョンフンの音楽はとても個性的で、彼が指揮するとすべてその色に染まってしまう。今日のブラームスの第三楽章が良い例だ。その音楽は、相性によっては有無をいわさず最高の音楽体験になることもあれば、眉をかしげることもある。

とはいえ、そんな最高の音楽体験をもとめて、自戒しつつ次回もいってしまうのだろう。