[ブロムシュテット・N響・ブラームス]救いのないフルートの音色と暗黒な虚無を垣間見る
救済と安らぎを求めていた。今日の演奏会を切望していた。
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 ブラームス/交響曲 第4番 ホ短調 作品98 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン NHK交響楽団
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
始まった頃にはまだ会社。
退社。N響コンサートに間に合わない。死にたい。 — きつね (@tsu_nera) September 27, 2013
今週は、仕事が今までで一番虚しく、やりがいのなく、死にたくなるような週だった。
来るべき、ブラ4の第四楽章の悲劇のために、悲惨さと虚無感を胸に溜め込んでいた。
ブラームス/交響曲 第4番
うーん、今日は普通の感想がかけない気がする。第一楽章からずっと泣いていた。
ブロムシュテットのメロディは、それほど甘美ではない。切れの鋭さと、重心低いサウンドが特徴。しかし、そんなことは、私的体験にとってはどうてもよいことだった。
目をつぶって、音が心のなかを流れていくのを静かに見守っていた。
第一楽章の突き刺さるメロディに心を痛め、ギラギラする希望に胸を躍らせた。
第二楽章は、歩いては立ち止まるようなとりとめのない歩みと、ふと現れる温かい重低音に安らぎを得た。最も盛り上がったメロディのあとに現れる低音の不気味な響きが、奈落の暗闇を感じた。とっても、怖かった。
第三楽章は、明るい音楽なので、なんでこんな音楽が間に挟まるんだろう、なくなればいいのにと思った。
第四楽章、ずっと心のなかでは救済を求めつつも、突き刺さる容赦無い音の暴力に、心は虜になった。はじまってすぐに現れるフルートの音色をきいているのは本当につらい、いたたまれない。その後に響く、トロンボーンの響き、これが今日もっとも美しい瞬間だった。ブラームスの美が詰まっていた。
純音楽的な凄まじい悲劇を見た。救いのない結末にカタルシスを得た。世の中に救いはない、どこを見渡しても、暗黒の虚無に包まれ、それは第四楽章のフルートのようだ。
演奏会が終わったらすぐに演奏会場をでた。感動した後の拍手が嫌いなのだ。