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[インバル・都響・夜の歌]マーラー・チクルス最高の感動!インバルの夜の歌のあまりにも輝かしい夜明け

掲題のとおり、今日のインバルの演奏会はすごかった。

2013年11月8日(金)19時 横浜みなとみらいホール

マーラー 交響曲第7番 夜の歌。

東京都交響楽団 エリアフ・インバル

空席があるのが、実にもったいない。みなとみらいの夜だからね。これが東京ならばありえない。

冒頭は、オケにしろ、金管にしろ、安定せずに、ハラハラドキドキした。しかし、中盤になって安定してきた。6番もそうだったけれども、なんだかはじめの方は崩れがちだ。引きずるような、じっとりぬっとりとしたテンポ。とても遅い。

しかし、中盤後ろのほうの演歌のような濃厚なメロディーが最高潮に達したあとの、音の掛け合いから、俄然音楽がよく聞こえるようになる。頭のなかは、ピンクとネイビーのエネルギーが互いに絡み合っていくようなイメージ。インバルのうねるようなテンポコントロールで、自由自在に音が広がっていく。

第2、3、4楽章から夜の歌に。弦が、揺れるように、スイングする。この曲をきいていると、JAZZのプルースをきいているようだ。微妙なテンポが心地よい。また、ホルンの音色がとりわけ印象に残る。この2,3,4楽章は、きいていると退屈に思うこともあるけれども、今日の演奏は違った。テンポや強弱が時間の移ろいとともに、色彩豊かに音楽が流れていき、まったく飽きない。

そして、唐突に第5楽章。テンポはとても速めで、引き締まった音楽。インバルの指揮はとても盛り上げ上手だが、その理由は、音楽を緊張と弛緩によって膨張させていくところにある。緩急自在にテンポを操る音楽か、魅力的だ。そしてこの、ロンド・フィナーレ形式は、インバルのテクニックとバッチリマッチして、繰り返しを重ねるごとに迫力を増していった。最後は、両手を高く揚げてバンザイで指揮を終了。

マーラーチクルス最高の感動

フィナーレは、5番のフィナーレにとても似ている音楽だけれども、苦悩を抜けて歓喜へというような構図はなく、一夜の夢から覚めたような、底抜けに明るい音楽。以前の記事を引用すると、5番が希望の音楽ならば、7番は夢の音楽。

インバルは、陰陽でいうと、陽のような気がする。マーラーのドス黒いような危険さは、彼の音楽からは感じない。

  • トロトロに甘いメロディー

  • 鋭いフォルム

  • 自由に伸縮自在なテンポ

  • そして盛り上げるところはトコトン盛り上げる音楽。

これが魅力。そんなインバルの芸風には、7番が一番マッチしている気がする。そして、実際に、今日の演奏会はマーラーチクルス最高の感動を味わった。 インバルの夜の歌スゴイ!マーラーチクルス最高の感動‼︎ (@ 横浜みなとみらいホール w/ 18 others) http://t.co/NuwqB3Aa6u

— きつね (@tsu_nera) November 8, 2013

おまけ

先週の6番の演奏会で、「フライングブラボー事件」があった。 今日のインバル&都響でのフライングブラボーはかなり酷いものだった。体験した中では、音が未だ出ていた日比谷公会堂ショスタコ4のウルトラフライングと、「余韻」アナウンスの原因となったと思しきN響の奇妙なブラボーに続くものかな?

— 9*19 (@contra_aaa) November 2, 2013

今日のフラブラだって、ほんとはインバルがドヤ顔をしたかったのに、その前にブラボーってやっちゃったもんだから、インバルだって内心は相当ムッときていたに違いない(と勝手に想像)。

— GAKU (@GAKU_IZ) November 2, 2013

インバル&都響のマラ6終了!やはり日本のオケでここまで素晴らしいマーラーを聴けるのはこの人だけだ!しかし静寂を楽しませてくれずあっという間にブラボー叫んだオヤジ、くたばれ!

— futocci (@futocci67) November 2, 2013

そしたら、今日の演奏会ではこんなものが開演前に配られたwww。

それを受けてか、今日の演奏会では圧倒的なフィナーレ後もなかなかブラボーが飛ばなかった。 ちなみにインバル、ババーンと万歳ポーズでフィニッシュ。今週こそ間髪入れずのブラボーが必要とされたのだが!

— 佐藤 (@minapato) November 8, 2013