[ソヒエフ・N響・プロコ]N響やればできる子!鬼才ソヒエフとN響のプロコ5番が神演奏だった件
今日は、待ちに待ってたコンサート、N響とソヒエフの演奏会に行ってきた!
第1767回 定期公演 Cプログラム
2013年11月16日(土) 開場 2:00pm 開演 3:00pm
ボロディン/交響詩「中央アジアの草原で」
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100
指揮:トゥガン・ソヒエフ ピアノ:ボリス・ベレゾフスキー
今日は、オール・ロシアンなプログラム。
まずは、ボロディンの中央アジアの草原で。この曲を生で聴くのは初めてだ。むかしは、この曲を聞きながら毎日寝ていたので、催眠的にこの曲を聴くと眠気が・・・(´ー`)
つづいて、ラフマニノフのピアコン2番。ベゾレフスキーさんは、これまたスゴい演奏を聞かせてくれた。全ての音を響かせようと一音一音を強調するような演奏。「どうだこのメロディーにはこんなに音のつぶがつまっているんだぞ、知らなかったのか!」と言われているようだった。
【ニコニコ動画】フランツ・リスト ピアノ協奏曲第1番 ベレゾフスキー/ソヒエフ
ソヒエフさんとの相性もバッチリ。音の流れは指揮者に掌握されているようだったが、オケに音が埋もれることは決してなかった(普通は埋もれる)。オケもピアノも、互いに音を聴き合い、バランスよく演奏していた。
音楽は流れるように、早めのテンポで進んでいく。ラフマニノフのロマンチシズムを強調するような演奏ではなくて、スマートにカッコよく音楽の流れをつくっていく演奏。今日は、とりわけN響の弦がよく鳴っていた。後半のプロコでもおもったけど、今日のN響、なにかが降りてきているような予感がした。濁流のなかで勝利のファンファーレが鳴り響き、フィニッシュ。
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さて、後半のプロコの5番。このプロコはすごかった。数年来のN響コンサート通いの中でも、ベスト3に入るような、ものスゴい演奏。N響はいつでもやれば出来る子と言われ続けていたが、今日はマジだった。とくに、弦楽の響きが神がかっている美しさ。冒頭からうねるようなメロディーではじまる。
ソヒエフの指揮は、早めのテンポでスマート、ストレートな力強さ、そして鬼才とも評される楽器のバランス感覚。タクトさばきも見ていてここちよい。そしてソヒエフの指揮に感度抜群に反応する今日のN響。第二楽章のスケルツォは、楽器の掛け合いや響きのからなりが絶えず面白かった。
第四楽章、ストレートに燃え上がる演奏。ロマンチシズムよりも、力強いスッキリとしたフォルムを強調する演奏。若いって素晴らしいなぁ。N響の統一的なアンサンブルに感動した。また、抑制された弦の響きにと美しさと恐ろしさを感じた。フィナーレのグロテスクでキチガイじみた熱狂には震えが止まらなかった。普段はシャイな自分も、2年ぶりにブラボーを叫んだ気がする。
若手指揮者ソヒエフ、ドウダメルよりもスゴイとおもった。この演奏を聞くとそう思う。
この指揮者は、音楽の流れを作って、オケをノリノリにさせる指揮をする。そういう意味では、クライバーのように、その音楽には麻酔的に熱狂する要素がある。この指揮者が来日したら、これからも追っかけになりそうな気がする。
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ちょっとトゥガン・ソヒエフの思い出を書くと、学生時代に卒業旅行でパリに行った時、パリについてまず向かったコンサートがこのトゥガン・ソヒエフとトゥールーズ・キャピトールの演奏会だった。このとき、ソヒエフさんは演奏会が終わったあとも30分くらい(6曲も!)アンコールを演奏しまくっていたのが印象的に残っている。今日は、N響なので?、そこまでサービスしてくれなかった。