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[デュドワ・N響・ショスタコ]世界一カッコいいリストのPコンと謎めいたタコ15、デュドワにかかれば安定の名演

リストのピアノ協奏曲第1番を聞きに、NHKホールに来た!

第1769回 定期公演 Aプログラム NHKホール 2013年11月30日(土) 開場 5:00pm 開演 6:00pm

ストラヴィンスキー/バレエ音楽「カルタ遊び」 リスト/ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調 ショスタコーヴィチ/交響曲 第15番 イ長調 作品141 指揮:シャルル・デュトワ ピアノ:スティーヴン・ハフ NHK交響楽団

最近、リストのこの曲が、ピアノコンチェルトの中で一番かっこいいと信じて疑わない。ラフマニノフよりもカッコイイと思う。間を挟むのは、ストラヴィンスキーのカルタ遊びに、ショスタコーヴィチの交響曲15番というマニアックなプログラム。客席もデュドワなのに、空席が目立つ。自分も、リストがなければ多分こなかった。

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まずは、ストラヴィンスキーのバレエ音楽『カルタ遊び』。デュドワのオケの鳴らし方は堂々としていて構成的。長年N響会員を続けていると、デュドワのアンサンブルで冬を感じるのは自分だけではあるまい。

個人芸も素晴らしく、アンサンブルもよくまとまっていて素晴らしいが、イマイチ心にのこらない演奏。

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続いて、リストピアノ協奏曲。かなり個性的なピアノ演奏。

音楽をベタベタにロマンチックに響かせる。後期ロマン派まっただ中のような陶酔的演奏。ピアニスト主導で音楽づくりをしているよう。そして、デュドワがとてもテンポをとりにくそうにしていた。心のなかで『そんなところでちんたらしているなよ』と思いながら指揮をしていたに違いない。

また、リズミカルなところで、一つひとつの音の粒を正確に響かせる。わざと音楽の流れを立ちきるようなシーンもあった、マイペースな演奏。

オケはリズム感正確で重々して演奏、それに対してピアノはロマンチック、あまり両者き関係がマッチしていないようだが・・・いやいや、デュドワがふればダイジョブダ、なんとかまとまった。

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休憩を挟んで、ショスタコの15番だ。この曲は、ダメだ、意味不明だ。Youtubeで事前予習をして望んだが、よくわからなかった。

第一楽章は、おなじみチョコボールのパロディ(えっ?)ギュッと引き締まったリズムの中で、メロディが展開されていく。この楽章は、響きのバランスに耳を傾けているだけで楽しい。Wikipediaによると、これは『深夜のおもちゃ箱』とか。なるほど、言い得て妙である。

第二楽章は、葬送行進曲?ベートーヴェンの英雄交響曲を真似ているのだろうかとか考えてしまう。

全体的に、ショスタコの音楽、リズム、世界観をコラージュしたような、寄せ集めな響き。随所にショスタコらしい響きが鳴り響くが、イマイチつかみどころがない。そういう雑多なすべてを表現しようとしたのかもしれない。この曲は、死ぬ前にたった2ヶ月で書き上げたらしい。1楽章2週間、なんという生産性だろう。

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話変わって、今日は本屋でサンフランシスコ交響楽団の本を立ち読み。

オーケストラは未来をつくる

音楽は、単なる感動だけに終わるのではなくて、音楽が終ったあとが大事なのだ、というようなティルソン・トーマスの考えが書いてあった。人間は、生きているだけで、いろいろな体験をしているので、音楽を聴く能力があるとか。音楽の目的は、感動だけではなくて、異質なものを理解することとか。タコ15みたいな曲は、そういうアプローチで聴くのが面白い。

この曲は、一体なんだったのだろうか?

タコ15はわからない、ムリ。 (@ NHKホール w/ 6 others) http://t.co/uG4VepS5ta — きつね (@tsu_nera) 2013, 11月 30