[ルイージ・N響・カルミナブラーナ]2014年初のコンサートはルイージの極上の音楽!メメントモリの刹那的幸福感と虚無感に悶絶。
今日はファビオ・ルイージ!今年初のコンサートをききに、NHKホールへ。
2014年初のコンサートです。今年はどんな音楽に出会えるのやら・・・。今年の目標は以下。
- コンサートに通う回数を減らす
- 新国立劇場へ通う回数を増やす
- 海外のオケをきく
そこまでコンサート通いを趣味として頑張らなくてもいいかなと思う。ニューイヤーコンサートもきかなかったし。力を抜きつつも、継続してコンサート通いを続けたい。
ただし、N響は会員になって毎月聞きにいく予定。そんな今回も初コンサートはN響
ファビオ・ルイージは、名前こそ知っていたもののちゃんと聞いたことがない指揮者。世界的にかなり活躍しているので、どんな音楽が聞けるのだろうと胸をときめかせる。
第1774回 定期公演 Aプログラム 2014年1月25日(土) 開場 5:00pm 開演 6:00pm NHKホール
オルフ/カトゥリ・カルミナ オルフ/カルミナ・ブラーナ
指揮:ファビオ・ルイージ ソプラノ:モイツァ・エルトマン テノール*:ヘルベルト・リッパート テノール**:ティモシー・オリヴァー バリトン**:マルクス・マルクヴァルト 合唱:東京混声合唱団 合唱**:東京藝術大学合唱団 児童合唱**:東京少年少女合唱隊
NHKホールは満席。ルイージがN響を振るということで、みんな駆けつけたようだ。
前半のプログラムは、滅多に演奏されることがない曲。なんと、打楽器と四台のピアノ、合唱だけというなかなかヘンタイ的な曲だ。
しかし、ヘンタイな部分は楽器配置だけではなかった。配布された歌詞のパンフを見ると、あまりにお下劣な歌詞に笑ってしまった。おっぱい、おっぱい、ちんちん、ちんこ・・・これはヒドい。。しかし、中世の言葉?というベールで包むことで、上品なクラシック音楽となったのであった。。。
曲調はカルミナ・ブラーナと同じような直接的なもの。打楽器の音が力強い。また、途中アカペラの部分が多い。アカベラ合唱では、ルイージのすごさがまったく伝わらなかった。
後半のプログラムは、カルミナ・ブラーナ!中世のいわゆる暗黒時代の庶民の生活を描いた曲。暗黒時代というのはあまり記録が残っていないという意味らしい。しかし、そこに描かれる世界は、現代にも通じるような内容だ。この時代は寿命が短いので、刹那的な快楽を尊ぶような歌詞。しかし、その前後には、運命の音楽が挟み込む。刹那的な快楽は生と死の運命によって終わるという暗示。学生のときにこの内容を独自に調べ、なかなか興味をもったものだ。
ルイージの引き出す音楽は、極上。弦の音が艶やか。イメージ的には、リヒャルト・シュトラウスの音楽がぴったり。モーツァルトも似合いそうな音楽。艶やかで、ふわっとした極上の雰囲気がある。金管、木管も、特別に目立たせたり、強調したりするわけでもない。特別にバランス感覚のいい演奏でもない。でも、各パートが調和している。満点の優等生的な音楽だ。また、意外に、指揮をする姿が激しかった。
カルミナ・ブラーナは歌詞を見ながらきくのがよい。合唱曲だと大抵がキリストに関わるわけの分からない内容が多いけれどせ、このカルミナ・ブラーナは下世話な歌詞しなので、おもしろい。白鳥が焼き鳥にされるさまを描写した音楽はとてもおもしろい。ルイージがオペラ指揮者としても凄いというのを感じた。歌詞の内容を生き生きと描き出すような音楽だ。
ラストの音楽は印象的。法悦の喜びの音楽がなったかと思うと、一瞬の間がはいり、その後に運命の音楽が覆い被さってくる。その、なんともいえない空白の虚無感にぞっとする。人間は、いつかは死ぬんだ・・・メメント・モリ。