二期会 ワーグナーのパルジファルを見た。
秋葉原から上野まで散歩
今日は、秋葉原を歩いていたら、勧誘の人に声をかけられた。
『なんだか秋葉原か似合わないですね、銀座が似合いそうですね!』
なぁんておだてられて、絵をかわされそうになった。
そんな祝日の午後は、秋葉原から上野までお散歩しつつ、 東京文化会館でワーグナーを鑑賞。

(第二幕、花の乙女たちがパルジファルを誘惑しているイメージ図)
パルジファルは、初めて買ったオペラのCDだった
今日は、実は会社のチケット割引で、奮発してS席を購入。 2万2000円が10000円で、しかもパンフレットつき。
初めて買ったオペラのCDが、実はクナッパーツブッシュのパルジファルだった。 今にしてみれば、なんで高校生のときにこんな曲を気に入ったのか思い出せない。 まあ、頭のおかしい子だったんだろうと思う。
舞台設定がグロ!絶えず、腕に注射で血を抜かれいる気分・・・(:>_<:)
《二期会創立60周年記念公演》 東京二期会オペラ劇場
舞台神聖祭典劇全3幕 字幕付原語(ドイツ語)上演 台本・作曲:リヒャルト・ワーグナー
会場: 東京文化会館 大ホール 公演日: 2012年9月 17日(月・祝)14:00
指揮: 飯守泰次郎 演出: クラウス・グート
舞台は、戦争によって精神的に病んでしまった病院。 第一幕は、解釈がグロくて、なんだか注射で血を抜かれいる気分になった。
しかし、これは解釈というよりも、 原作を現代的な枠組みに置き換えるとこうなるというだけだろうか? 今回の現代的設定は成功しているようだ。 第一幕も、第二幕も、露骨にエログロを表現しているわけではなにが、 それでも十分に心に突き刺さる効果はあった。
最後のメッセージは、永劫回帰
第三幕、初めから最後まで舞台と音楽に吸い込まれるようだった。 一瞬にも思え、永遠にも感じる不思議な時間がそこにはあった。
飯守氏のタクトは相変わらずの重厚さ 音楽のうねりをゆるやかに作り出していく。
それに合わせて、舞台がクルクルと回る。 まるで、
音楽が永遠に繰り返していくような、 時間が永遠に繰り返していくような、 苦悩が永遠に繰り返していくような、
それらが円環を描きつつ、感情に迫ってくる。
フィナーレでは、映像を使った演出家のメッセージが表現されていた。 しかし、この舞台にかぶさって流れる映像は、音楽に集中できないので、 また解釈を一方的にされるので嫌だった。 最後のフィナーレで、パルジファルが軍服を着てみんなが仰ぎ見るシーンは、 いったいなにを示しているのだろうか?
私は、ヒトラーが頭に浮かんだ。 過去の過ちは一旦チャラにして、再び歴史は繰り返す? 一時的な過ちは諦めて、大きな過ちを選ぶことは尊いことなのか? どちらにも優劣はないのではないか。そんなメッセージも感じられた。
それにしても、最後の幕切れの音楽は本当に美しかった。 こんなに清々しい幕切れを感じたのは初めてだ。 川の水が透き通ってどこまでも続いていくような。 幕切れ後、2分くらい呆然としていて、ふと、ああ終わったんだと思った。