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ピーター・グライムズ~群集心理の恐ろしさにゾクゾク

今日は、イギリスのホラーオペラ?、ピーター・グライムズを見に新国立劇場へ。

ピーター・グライムズ ベンジャミン・ブリテン/全3幕

【指揮】リチャード・アームストロング 【演出】ウィリー・デッカー 【美術・衣裳】ジョン・マクファーレン

【ピータ・グライムズ】スチュアート・スケルトン 【エレン・オーフォード】スーザン・グリットン 【バルストロード船長】ジョナサン・サマーズ 【アーンティ】キャサリン・ウィン=ロジャース 【姪1】鵜木絵里 【姪2】平井香織 【ボブ・ボウルズ】糸賀修平 【スワロー】久保和範 【セドリー夫人】加納悦子 【ホレース・アダムス】望月哲也 【ネッド・キーン】吉川健一 【ホブソン】大澤 建

【合 唱】新国立劇場合唱団 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

20世紀オペラの王道的筋書き

典型的な、20世紀的オペラだ。 不幸は、個人の過ちによって起るのではなく、社会によって引き起こされるという、構造。

テーマについて

この物語のテーマは、というか、印象的だったフレーズは

『生きることは拷問であることに気づいてしまったのね』

という一節。

なるほど、この物語には救済がなかった。 全体の雰囲気はさまよえるオランダ人のようだったけれども。 ただ、こういうどうしようもない悲劇の中で選択をする様は、不思議と美しい。

もう一つのテーマは、

『酷いことをしても、みんなでやれば正しいこと』

ということだ。 ウワサ話に翻弄される群衆は、ニュースで取り出さされる竹島問題のようだ。

音楽と演出について

今までで、一番衝撃的な体験をしたのが、ウィリー・デッカーの演出した『軍人たち』。 今回の演出は、軍人たちよりは衝撃を受けはしなかったけれども、なかなか刺激的だった。 舞台は傾斜していて、心の不安定さと、転がり出したら一気に進んでしまう群集心理を描写しているようだった。

プリテンはあまりきいたことがなかったが、イギリス音楽なので、明朗な音楽をイメージしてた。音楽は、リズムがよくて明確だった。他の20世紀オペラは耳に心地悪いものが多いけれど、この音楽はそうでもない。ただし、そうかといって、不協和音はココぞというところには、ふんだんに使われている。